右は帽子屋 左は薬屋、私がいるのはイタメシ屋
パソコンの画面に向かって、文章を書くのと
iPhoneで書くのは、やはり何か違う。
どこが違うんだろう。
iPhoneで書いても、パソコンで書いても、疾走するように書いているときは
あまり変わりはない。
でも、パソコンの場合は、書いて、ひと呼吸置いて、ちょっとぼーっとして
また書いて…と、断続的に、でもまとめて書くことができるから
そこが、微細なんだけれども、文章の性質に決定的な違いを与えている気がする。
自分で書いたものでも、他人が書いたもののように読めるのは、
パソコンで書いたほうのもの。
iPhoneで書いたものは、どこか近視的で、あとで読むとちょっと恥ずかしい。
忙しそうで、余裕のない自分に、深呼吸の必要。
そういえば、長田弘さんの本にそういうタイトルの本があったなあ。
あと五分だけ、このお店に流れている音楽を聴いて
あと五分だけ、店から見える人たちを眺めて
私自身もその風景のひとつになって
私がしっかり下に沈殿していくのを感じてみたい。
そしたら元気に立ち上がって、お会計をして
息子たちのところに走って帰ろう。