TOTEM
昨日はシンガポールでトーテムを観た。
TOTEM - Cirque du Soleil
http://www.sistic.com.sg/events/totem1215
日本でZEDを観た以来。手に汗握るパフォーマンスから、素晴らしい音楽。
ストーリー性を感じる、でもかなり観る側の想像力に委ねられた場面展開。
まるで大自然の中にいるように感じるほど、彩り豊かな衣装や舞台芸術。
4歳の長男には動きが機敏になり、ジャンプが増える、という効果も。
私は、これは命がけの技だ、ということに震撼しており、肩に力が入ってしまい、終わったら心底ホッとした。
確かにとても高いチケットで、そんなにしょっちゅう行けるものではないけれど、こんなオリンピック級のパフォーマンスを次々と、それも心躍るストーリーと音楽に乗せて観られるなんて、とても幸せなことだと思った。
そして、彼らの表情。
パフォーマーの表情がよかった。
演者としての顔と、何かの技を披露する前にチラっと見せる、なんていうのかな、体操競技で演技を始める時の選手の顔。
さあ行くよ、という時に、すぅっと息を吸い込む感じが見れた。
あの顔はいいなあ。自分はといえば、最近、本番、していない気がする。
あそこまで命がけなことはできなくても、なにかの本番をもつというのは、とても大切なことだという気がする。
話は変わるが、シルク・ドゥ・ソレイユ、劇団としては稀有な優良企業だったのに、2012年頃より経営が傾き、今年買収されたのだとか。
ギー・ラリベルテ氏は10%しか株を保有しないことになった。
これもひとつのプロセスとして、シルク・ドゥ・ソレイユが今後も素晴らしい作品を創り続けていくことを、一人のファンとして、心から祈る。